I am Johnny Debut Album
「I am Johnny」
2011.10.26 Release
UICV-1017 ¥2,000(Tax in.)

【収録曲】
01.ハックルベリー・フィン  [試聴]
02.Goin’ Home  [試聴]
03.アルマジロ
04.Eureka  [試聴]
05.線路際のワイルド  [試聴]
06.さらば美しき女よ
07.グランファ
08.東京の女の子  [試聴]

[bonus track]
09.ラジオスターの悲劇


【ライナーノーツ】
新たなシンガーソングライターの登場だ。その名を齊藤ジョニー。今年 TAYLOR SWIFT が自身のツアー・オープニングアクトに自ら抜擢したという24才。アコギを持ち、ステージではマンドリン奏者やフィドル奏者達と横並びするという新鮮なスタイルで、心地好いアコースティック・グルーヴを放つ。そう、齊藤ジョニーは、2010年以降次々と現れる多くの新世代ミュージシャン達の中にあって、異色とも言える側面を持つ。

BEATLESやTHE BYRDSに目覚め、DEEP PURPLEやLED ZEPPELINをコピーしバンドも経験、その後ブルーグラス、カントリーへと傾倒した彼。彼の音楽には深く、ロック・クラシックスやルーツ・ミュージックが根差す。TAYLOR SWIFTが抜擢したのも納得のその奥深さは、デビューアルバムとなる『I am Johnny』の至る所から感じ取れる。

けれど齊藤ジョニーの音楽は、不思議とルーツ然としない。主役は、24才の今、彼の感性だからだ。気負いなく溢れ出てくるその感性がとてもまぶしい。その甘いマスクに相応しい柔らかな歌声が、まだ希望も迷いもないままの今の彼、彼の思い・心情を描き出していく。とても素直に。そして優しげに。気持ちの行き渡ったこのアコギのみずみずしい響き、フィドルが寄り添い彼の少年のような歌声とともに空高く舞っていくような。齊藤ジョニーの音楽は、“旅”を感じさせる。湯川潮音やCARAVANに通じる“心の旅”。

齊藤ジョニーの音楽は、洗練された手応え確かなルーツ・サウンドに支えられながら、実はイマジネーションにも富むことが特長だ。でも、もう一つ最後に伝えておきたいのは、閉じがちなこのタイプの音楽にあって、彼の場合に限っては、外に広がっていくということだ。それもナチュラルに。彼の音楽の心地好さの所以でもある。このおおらかさは多くの人達を受け入れていくだろう。その一方で、趣味性の現れたコアな一面もある。彼がエレクトリック・ギターを引き倒すM-8“東京の女の子”のように。そこでの彼は、ツェッペリン張りのフレージングやリードソロのフィンガリングが本腰だけれど、ボーナストラックの“ラジオスターの悲劇”のカントリー・カバー(エレポップな曲なだけに相当新鮮!)と合わせ、これらは茶目っ気ぶりとも映る。これも心強い。音楽の自由と楽しさを知っている人だからこそ、多くの影響を与えるべく、羽ばたいていってほしいと思う。

(MMMatsumoto/MARQUEE 編集長)