Full Album 2012.7.25 Release「齊藤ジョニー」

「齊藤ジョニー」ジャケット

「齊藤ジョニー」
UICV-1020 / ¥3,000
齊藤ジョニー

購入者特典

  • 新星堂(店頭&オンライン)
    新星堂オリジナル直筆サイン入りポストカード
  • TOWER RECORDS
    • 渋谷店、新宿店、池袋店、秋葉原店、吉祥寺店、横浜モアーズ店:8/6タワーレコード渋谷店B1『STAGE ONE』イベント参加券
    • 仙台パルコ店:8/24タワーレコード仙台パルコ店イベント参加券
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1. 夏の正体

 太陽の光が差し、少しずつ霧が晴れた。この光り輝く天体は東の水平線から顔を出していた。海はその眼前に照らされ、頬紅を引いたかのように赤く燃えた。上空に散った雲はみごとな濃淡のついた鮮やかな色調に染まった。そして多数の<ネコ舌雲>が、一日中風のあることを告げていた。

 しかし、嵐をも恐れないノーチラス号にとって風がどうだというのだ!(「海底二万里(上)」岩波文庫)

2. D.P.T.

 某プロデューサーに連れて行かれた、渋谷のとあるバーのパーティーは、衝撃だった。

 店の中は性別、年齢、職業もばらばらな人々が、各々個性的な格好をしてひしめきあっていた。ピンクや紫の怪しげな照明、次々と空けられて行くお酒に、漂う煙草の煙。DJがゴキゲンな選曲でダンサブルなナンバーをまわし続け、ステージでは人が踊り狂っている。そこへサンバの衣装を身にまとったゲイダンサーに、バーレスクダンサーまで登場して・・・なんでもありだ。僕が今までパーティーだと思っていたものは、何だったのだろうか?

 僕はと言えばスタジオの後だったこともあり格好はTシャツにジーンズ。およそパーティーピーポーとはほど遠い様子であったが、最終的にステージで踊りまくり、ハイビスカスの首飾りをぶら下げながら家路についたのであった。

3. Happiness

最初の恋のこととか、思い出すと恥ずかしくなってしまう。

まだ何もわかってない子供で、あきれるほど不器用で、駆け引きする余裕もこれっぽっちもない。

今思えば続きそうにない恋だったけど、不思議とあの時は恋の終わりのことなんて考えなかった。

とにかく経験したことのない刺激的な喜びに心を奪われてしまった。

でも間違いなく、世界は美しかった。

4. お世話になります

 大学を出てはみたけれど、社会に出ればまだまだひよっ子。口うるさい大人たちに囲まれ、打ちのめされる日々。鬱陶しいことこの上ないが、やはり心の中ではそんな大人たちを尊敬し、そうなりたいと願う自分がいる。いつか見てろと思いつつ、お世話になりますと頭を下げるしかない私でございます。


P.S. 奥田民生さん、岸谷香さんの素晴らしいプレイがおさめられております。素晴らしいミュージシャンシップとプロフェッショナルなスキルを間近で見せていただきました。本当に、お世話になりました。この曲の冒頭のAメロの歌詞はこっそりお二人のことを匂わせる内容になっております。

5. Helpless

 文字通りこのアルバムで一番、救いようのない歌。あえて説明はしない。ノスタルジックな雰囲気を演出しているメロトロンを弾いているのは、高野勲氏。

6. ぼくの友だち

 大学時代に軽音で組んでいたバンドのメンバーのことが、事あるごとに頭に浮かぶ。

 そのバンドは初めてのオリジナル曲をやるバンドで、結構活発にライブ活動もしていたのだが、結局在学中に不仲や音楽的なことが理由で解散してしまった。しかし後にお互い和解し、卒業してからは皆各々の道を歩んで行った。僕も含め(というか僕なんか一際)決して尊敬できる輩たちではなかったし、今も大して連絡を取り合うこともないが、それぞれの場所で彼らなりにがんばってる様子を風の噂で聞いたりすると、そのたびに自分もがんばらなくちゃいけないなと思うのである。

 たまには遊び程度でスタジオ入ってみるのもいいかな。その勢いでこっそり再結成スタジオライブやっちゃおうかなとか、ダサイ考えを胸に秘めながら。

7. Family Affair

 Sly & Family Stoneのカバーだと思った人挙手。いないか。

8. One More Time

「都市の空気は自由にする」という世界史用語があります。


個人的には「音楽は自由にする」も加わって欲しいと思うわけです。


・・・とか言ってみる。

9. アカプルコの出来事

 アカプルコ(Acapulco)は、メキシコ合衆国の太平洋岸のゲレーロ州にあるリゾート都市。正式名称はアカプルコ・デ・フアレス(Acapulco de Juarez)。

<中略>

首都メキシコシティから南西に約300キロの太平洋岸に位置する。人口は60万人強と中規模の街だが、海沿いに大規模なリゾートホテルや豪華な別荘が立ち並び、世界から人口の10倍以上の年間数百万の観光客が訪れる、古くからのリゾートである。

1963年のエルヴィス・プレスリーが主演した映画「アカプルコの海(Fun In Acapulco)」の舞台としても取り上げられ、他にも、その風光明媚な土地柄から多数の映画のロケ地として使用されている。[wikipwdia アカプルコの項より]

10. 星の終わりのラブソング

 小さい頃から、よく世界の終わりのことを想像していた。ノストラダムスの大予言、マヤ文明の予言、天変地異やはたまた隕石の衝突。混乱する街、逃げ惑い、パニックに陥る人々。いろんな終末を思い描いていたけど、すべて映画で描かれるような劇的なものだった。でも案外地球の終わりとは、それとはほど遠いいつも通りの穏やかな日に、突然「この星はもうダメです。」と告げられるようなものなのかもしれない、相変わらず空は青いし、海はやさしく砂を洗っているのに、確実に近いうちに人類は滅びてしまう。そんなことを想像したのは2年前くらいだった。

 しばらくして、3.11の大震災、原発事故が起き、今日まで続く社会不安。この時勢に、ミュージシャンとして自分が発信できることは何か?そう考えたとき、歌にするなら今しかないと感じた。別に地球が滅びるぞなんてことを言うつもりはないし、社会的メッセージソングともまた違う。むしろ生きることそのものを問う、人間讃歌なのです。

11. 絶品ガール

 片思いだって悪くない。

12. ハーヴェスト

 タイトルや、曲中に登場する曲名から察せられるように、70年代から今日まで現役で第一線で活躍しているあるミュージシャンをモチーフにしている。別に彼に限らずだが、偉大な先人たちの音楽や言葉に触れて、感動してきた経験が今の僕を形作っている。彼らへの感謝と憧れ、そしていつか自分もそうなりたいという、決意表明である。

このたび、SMAが誇る甘いマスクの実力派、齊藤ジョニー略してジョニーのアルバム発売にあたりまして、私もレコーディングに参加させて頂いたのでコメントさせていただいております。引き続き齊藤ジョニー略してジョニーをよろしくお願いいたします。
元顧問

奥田民生

25年程前、私が新人でスタジオに入った時は、まず、嬉しくて楽しくていつもテンパっていたし、
小走りで失敗ばっかりしていたし、でも経験が無いゆえに恐いものはなく、
歌えばいつもガムシャラで力んで、リズムが走って叱られた。
一日に10回ぐらいは「落ち着け」と言われ、コーヒーはこぼすし、
仮歌を間違えては録音を止めたりしていた。

ジョニー君はたったの一つもあてはまらない。

何テイク演奏しても、必ず同じところで行き方を間違える私を、
バンジョー片手にやわらかく、ながめていた気がする。

ゆるりとスタジオ作業を楽しんでいるように見えた。
歌もまったりと新人らしからぬビートで。

ハンサムなマスクの下では少しソワソワしていたのだろうか、、、いや、私の25年前みたいな新人は
今の時代、とっても売れそうにない。

ジョニー君はいいんだと思った。
今っぽい新人なんだなと思った。

そして、このアルバムなら、25年後に聴いても、今の私のように、
穴があったら入りたい気持ちにはならないだろう。
いいなぁ。

岸谷 香

涼やかな笑顔がステキです。16分音譜オンパレードの超絶ソロを弾いて歌に戻って来た時のジョニーくん。ちっともドヤ顔じゃない。昨年のマーティンギターのツアーで御一緒して、そのおおらかなムードにやられた私です。「こりゃまたスゴい兄ちゃんが出て来たぞ」と唸ったのでした。ステキなアルバムが出来ましたね、おめでとう。僕の番組に是非来てくださいね。お待ちしてます!

斎藤誠

またひとり、骨のあるシンガーソングライターが見つけられたこと、僕はとても喜んでいます。
特に「Helpless」という歌は、柔らかいけど凛としていて良かったです。

ジョニーくん。
今まで、会う度に「ジョニ夫」とか「ジョニってんじゃねえよ」とか言ってごめん。
新作があまりに良かったので、そこらへんは一度、考え直してみます。

堂島孝平